Thrawsunblat:[Thrawsunblat II: Wanderer on the Continent of Saplings]


カナダ産フォーキッシュ・ヴァイキングメタル、2013年1st。12曲60分弱。
Ignifera Recordsよりリリース。自主レーベルなのかな?
去年だったか、BandcampでCDを購入してサインも頂いた音源。


ポルカローレなピアノで幕開けするもギター主導で勇ましく邁進する北欧型フォーク・ヴァイキング・ブラック!!
メディーバルな民謡風メロやNomans Landを思わせる熱血メロディを奏でるヒロイック・リフやブラックメタル風のヒステリック・トレモロ&ブラストビート、フガフガするポルカローレ刻みにメロパワ風ギターソロなどキャッチーなギター&リズム目白押しで展開巧みに疾走。
M-04"Goose River (Mourners' March)"M-07"Maritime Shores"でアコギ、ヴァイオリン、色気漂う朗々語り唄いに笛まで絡めて、戦のさ中、その日の戦闘を終えて生き残った仲間たちで焚火を囲って故郷の歌を歌うような、そんな漢の哀愁ジャジャ漏れな北欧顔負けヴァイキング・バラードまで披露するかなりの本格派だ。
教科書通りの鉄板サウンドを貫いてめちゃクオリティが高いという、これ系が好きな人には間違いなく響く北欧的ツボを押さえた洗練されっぷり・喉越し爽快なサウンドは如何にも北米産ヴァイキングと言う印象を受ける。
12曲というとダレそうと思われるかもしれないが各曲非常にレベルが高いうえに絶妙に緩急を織り交ぜた曲運びも相俟って興奮しっぱなしで1時間聴き通すことができる。


というわけで、王道ヴァイキングを貫いて辿りつく黄金比ヴァイキングメタルが堪能できる作品。
もうこの手にはかなり疎くなってしまっているので似たバンド等あまり思いつかないのが不甲斐ないが、前述のNomans LandEnsiferumあたりの王道ヴァイキングOakhelm等の北米産北欧型ヴァイキングが好きなら、というかこの手のヴァイキング系が好きなら間違いなく楽しめるはず。
あまり知られていない気もするがオススメの北米バンドだ!


【お気に入り】
#6[Wanderer on the Continent of Saplings]
Facebook
https://www.facebook.com/thrawsunblat
【Bandcamp】
https://thrawsunblat.bandcamp.com/