Sterbend : 「Dwelling Lifeless」


ドイツの【鬱・発狂・自殺】三拍子そろったイカレ・ブラックメタル Sterbend の1stにして今現在唯一の音源。はるまげ堂さん、いつもお世話になりますw


まぁマニアックな部類に入るバンドだと思うけど、決して無名とゆーわけじゃなくていわゆる「知る人ぞ知る」的なバンド。
これがまたとんでもないイカレっぷり鬱具合でして、その手の「一般人とはかけ離れた趣味嗜好(笑)」をお持ちの方々にはもう堪らない!!な音源となっておりまする(´ρ`*)


スタイルとしては、「初期 BurzumSilencer を足して2で割ったような」っつー表現がぴったりの、 atmospheric で mithansropy な悲壮感たっぷりディプレッシヴ・ブラックメタル。ジャケがすべてを物語ってますね。もうこの時点でピンと来る人も多いはず。


まずツッコまねばならないのはこのボーカル。 Burzum に始まり Silencer で極限に達した泣き喚き系裏声金切絶叫タイプで、終始「ヒョ―――!!!(゜Д゜)」「キョ―――!!!(゜Д゜)」と凄まじい悲鳴をあげまくり、もう完全にイッちゃってます(((゜д゜;)))白眼剥いてヨダレだらだら垂らしながら苦痛にのたうちまわる精神病患者さながらの狂いっぷり。3曲目の最初とか、かなりヤバ気。これはホントにただの悲鳴だな(笑) SilencerSortsind にはおよびませんがなかなかの病みっぷりで(*´Д`*)ムホムホですw


また楽曲も比較的長めで鬱々としており、この世の全てに絶望したかのような頽廃的厨二病ワールドが展開されています「このボーカルは中途半端に狂っててイカレ具合が足りないけど、曲自体は評価に値する」っつーツンデレさんもいるみたいです。一発一発の破壊力で勝負するってーより、淡々とリフレインされる暗いメロディでジワジワ追い詰める様な作風で、アンビエントなキーボもかぶさって実に重苦しくナイスな空気感。とはいえ結構ファスト(notブラスト)なパートもあって展開も設けてるし、あんまり冗長なイメージはない。なんだかんだ言って、このくらいのダラダラ感がベストだなぁと思ったりします。
加えて、ときおり挟まれるクリーンなギターを用いた静かで寂しげなパートがメランコリックでグーです。


アルバム通してかっこいい曲だらけなんですが、強いて挙げるならベストチューンは#4。14分という大作ながらファストでKeyが光る名曲。あと、ピンポイントで#5の速いとことかツボ。


10曲75分弱、かなりヘヴィな聴き応え。一枚通して聴くにはそれなりの覚悟が必要かも。
海外では「劣化 Burzumとか「この音源聞くなら Burzum 100万回聞いた方がまし」とかやたら酷評されてるらしいですが、言うほどパクリってわけじゃないと思います。確かにそのまんまな部分が無きにしも非ずですが、どっちかっつと Shining のような鬱系メロブラの方が雰囲気近いと思います。第一そんなこと言ったら、プリブラバンドはみんな劣化 Darkthrone になっちまう(笑)まぁパクリ云々抜きにしてこの凄まじい狂気は一聴の価値があるでしょう。いかしこの手のヴォーカルはハマるとクセになるなぁw
普段ぬるいJプップ聴いてる恋愛オタクの方々に、脳をつんざく大音量で激しく病んだ音源を聞かせて、ひどく軽蔑されたいSなんだかMなんだかわからない鬼畜な貴方はマストの一枚w