[日記][ライブ]Funeral Sutra Release Ceremony@新宿Nine Spices

数度のライブを通じて「国産カスカディアン・ブラック(矛盾)!?」と一部で話題沸騰だった
Funeral Sutra待望の1stEPリリースパーティに行ってきました。

CHOHL。。。


実はこの日実家で法事があったので、
昼から生中4〜5杯のんでから上京。
前回の黒犠牲で知り合ったForestさんとユニオンでバッタリ遭遇し、
コンビニ缶ビールで乾杯(ゴチでした)してから会場へ。


1番手、Retch
在日米軍ブラッケンド・ハードコアDark Corpseのメンバーによるバンド。
メンバー交代による改名という扱いだったかな?
前にライブ見た桐谷さん曰く「演奏がしっかりしていて、わかりやすくかっこいい!」とのことだが
確かにその前評判通り、ライブで聴くにはピッタリなロディック・ブラッケンド・ハードコア!
切れ味鋭くノリ良いキャッチーなリフでザクザクドカドカとアグレッシブに疾走しまくっており、
聴いていて自然と体が動き出してしまうサウンド
先鋒で会場を大いに盛り上げてくれた。


2番手、Amida Garden
ベースヴォーカルとドラムの二人組。
フレットレス、指板がメタルなベースをエフェクタによってギター音とベース音に振っていた。
なんだろう、摩訶不思議ドゥーム?
バンド名からもわかるように仏教的な世界観なのか、
アジアン・エスニックなフレーズをエフェクト多彩に奏でるベースと読経のようなヴォーカルを
カオティックかつプログレッシブなドラムに乗せた形容しがたい独特のサウンド
妖しく儀式的な雰囲気が立ち込めており、かなり面白かった。
終演後ベースの方に声をかけたら、なんでも大阪の毘盧釈那なるエクスペリメンタル・ドゥームバンドの元メンバーさんらしく、
一緒にいたForestさんこるぴさんが大層驚いていたけど、
僕は知らないバンドだったのでなんとも(笑)
海外からのオファーもあるようで、今後の活動に注目。


3番手、Guevnna
デス声+喚きを乗せたドゥーム/ストーナー。今回一番の大穴。
それ系には疎いんだけど、Black Sabbathとかそのあたりの派生にあたるのかな?
メタル/ロックなリフを弾く低音ズブズブのヘヴィでドープな牛歩サウンド
ブラックニッカ煽りながらステージ上をフラフラしつつ呪詛を紡ぎ憤怒を吐き出すヴォーカル氏がとにかくかっこよかった!
個人的にこの手の音楽はズルズルと引き摺る鈍重パートからキャッチーなリフを伴ったアップテンポへのスイッチングが大好きなんだけど、
そのツボをガッツリと押さえてくれており大いに楽しめた!
演奏もカッチリしており、ヴォーカル氏の圧巻のパフォーマンスもありベテランの貫録が出ていたが、
終演後ベースの方に話を聞いてみたらまだ新しいバンドだとのこと。
仏スラッジコアAguirreとのスプリットCD買わせてもらいましたが、そちらもめっちゃかっこよかった!
フランスツアー頑張ってください!


4番手、本日の主役Funeral Sutra
ライブを見るのは静岡騒弦以来2度目。
セッティングの間にお香を焚くなど、演奏前から早くも異様な雰囲気。
COHOLの初代ドラマーKenta(日本)と、過去にCOHOLItaruさんが所属した多国籍ハードコアBlack Line FeverメンバーのギターJordan(オーストラリア)・ベースヴォーカルのPaul(カナダ)による多国籍3人組。
COHOLのドラマーKyosukeが以前このバンドを指して「日本にもWolves In The Throne Roomはいる!」と力説してたのが印象的だけど、
それも納得な、WITTRを思わせる神秘的かつ幻想的なトレモロを掻き鳴らし、
ポストハードコア的なダイナミズムを感じさせる、美しく激しいアトモスフェリック・ブラックメタルサウンド
静寂パートでの残響を響かせるアコースティック・サウンドとか、
ギターのザラツキ感とかがもうまさにカスカディアン・ブラックの空気感でもうめっちゃテンション上がる!
またザクザクとしたリフで切り刻んだりなど幽玄一辺倒でなくフィジカルなアタック感もあるあたりにハードコアの影響が感じられ、ライブ映えしてかっこいい。
感覚としてはWITTRVestigesの中間のような感じ。
ただ、ギターの音が凄まじい爆音轟音過ぎてせっかくの美しいトレモロが聴き取り難く、
十分に楽しむことが出来なかったのが残念なところ。
後半は耳の慣れと音質の調整でリフの輪郭が追えるようになって来て
ようやっとFxSxの魅力を堪能できるようになったけど、やはりこれは勿体ない。
静岡で見た時もそういうサウンドだったから多分そういうスタンスなんだろうし、
たしかにそういった甘えや妥協の無さも含めて「日本のバンドとは思えない!(byケケ)」と言わしめるサウンドになっているとは思うのだが、やはりもうちょっと聴き取りやすくした方がより多くの人に彼らの魅力が伝わるように感じる。
ともかく、そこんとこを差し引いても素晴らしい楽曲とパフォーマンスで見るものすべてを魅了した素晴らしいライブパフォーマンスでした!
Hail Funeral Sutra!
I'm Supporting you sincerely!


ギターの位置たけぇ!


5番手、大トリCOHOL
今や大出世を遂げ、あのOsmoseからアルバムリリースも決定している、日本が誇る激情ポストハードコア/ブラックメタル
事前にKyosuke「小さいハコでしかCOHOLを見ていない大和が真のCOHOLを体感することになるよ!」と言っていてくれた通り、
迫力のあるドラムとクリアに重厚に壮麗に響くギター&ベースサウンドによる怒涛のサウンドが脳幹と体幹を直撃!
美しき轟音の奔流に飲み込まれる圧巻のパフォーマンスはさすがと言ったところ。
音源で聴くとかっこいいけどライブはイマイチ、またはその逆といったバンドってかなりいるんだけど、このCOHOLは本当に音源で聴いてかっこいい、ライブで見るとさらにかっこいいという素晴らしきライブバンドだと体感した次第。
トリとはいえ今回の主役はFxSxだからか、数曲やってあっという間に終わってしまい正直物足りなさハンパなかったけど、それ込みでも本当に楽しめた素晴らしいライブでした。
鋭意制作中の新作にも期待が高まる・・・!

Kyosuke荒ぶり過ぎててカメラに写ってなくて心霊写真みたいになってるw


終演後はこるぴさんForestさんと一杯やって終電に駆け込み一日が終了。
いやー、期待値も高かったけど、それにも増して楽しかった。
COHOLFuneral Sutra以外はノーチェック(Retchは前評判は聞いていたけど)だったけど、どの出演バンドも芯がしっかりしていて聴き応えのある、本当に最高のイベントでした。
しかし、やはりFuneral Sutraは素晴らしい・・・!!
この日この時こそが国産カスカディアン・ブラック(矛盾)の夜明けぜよ…!


FxSxJordanに話を聞いたところ、彼はこの5月から北海道に転勤するようだが、「バンド(ライブ)はなにがなんでも絶対に続けていくよ!」とのことなので、今後ともぜひ頑張ってほしい。
COHOLFxSxも可能な限りサポートする所存!
国産シーンを盛り上げる素晴らしき2バンドに幸あれ!



最後に、今回の押収物件。