СатанаКозёл:[Рогатыя]
はいはいロシアロシア。
というわけで(笑)もうペイガンメタル系では軽く独壇場ってくらい強力な新人バンドがドカドカ発掘されるロシアから、またしても、またしても鬼クオリティのバンドが登場。
最強クラスのフォーキッシュヴァイキングメタル、2008年1st。地味に999枚リミテッドらしい。
バンド名は英訳するとSatanaKozel。
明快なメロと横揺れ&小気味よいノリ、そして熱い掛け声と雄叫びがやたらと魂を鼓舞してくる、まるでロシアとフィンランドとドイツが一遍にやってきたような願ってもないサウンド。
自分的2008年ヴァイキング大賞第一位受賞作品。末永くお付き合いしたい一枚。
民謡アレンジの勇壮ギタメロ、ズンズン力強いジャーマンリフを携えた軽快なメロディックヴァイキングにFinntroll臭/Arkona臭を放っているアコーディオン&Keyが乗っかるヒロイック・フォーキッシュヴァイキングメタル。
言うなればFinntrollがSpectralのような王道ジャーマン系ヴァキングど真ん中をプレイしているような音像であり、またアコーディオンやKey、ヴォーカル・コーラスワークからは強烈なロシア臭が滲み出ている。
横ノリフォーク〜お祭りブラック〜疾走ヒロイックヴァイキングの混在したメロディックかつスピーディに展開する楽曲は非常にキャッチーで耳当たりが良い。
ヒロイックなだけでなく渋みも兼ね備え、ヴァイキングハートをガッツリ捉えるジャーマン色濃厚なギタメロの殺傷力たるや筆舌に尽くしがたく、明るくひたすら勇壮なメロディも漢の哀愁を漂わせるクサメロもかなりのインパクト。まさに血沸き肉踊るガッツポーズ系。とくに船をえっちらおっちら漕いでいるような独特のグルーブ感はなかなか他のバンドでは出せない味。
叙情味豊かなアコギも要所要所で用いられており、Finntrollでおなじみのビョ〜ンビョ〜ン(バンジョー?)もよく聞かれる。
ヴォーカルはロシアン系ヤケクソガナリ。Pagan ReignとかArkonaとかのあれですね。熱いです。また、いかにもロシアな朗々としたエエ声おっさんテノールや痺れるほどかっこいい雄叫び、ヲ〜ヲ〜コーラス、ヘイ!ハイハイ!、そして極めつけはライラララ〜イなどヴァイキンガーにはたまらないタイプの掛け声がアルバム全編で多用されている点も熱さに拍車をかける。
音質もかなり良好で日本盤出しても遜色がないくらいのクオリティ。へヴィなギターとドドドドと地響きを轟かせているドラムの重厚なリズムが非常にストロングで気持ちいい。
#1はEnsiferum1stのイントロを彷彿とさせるしっとりアコギにクワイアKeyにロシア語語り。もうこの時点でかなりキテル。
#2はフクロウに馬のいななき、アコギときてポルカアコーディオン+ヲ〜ヲ〜という導入からして悶絶なストロングヴァイキング meets Arkona系アコーディオンというバカ最強チューン。そして一瞬のタメパートからスピーディなアコーディオンが入り「ライラララーイ!」という神展開。ここ聴くときは毎回リアルにこんなんなりながら笑顔で握り拳突き上げてます(笑)
#3は全フィントローラーに捧ぐ悶絶ポルカブラック。最初の情けない絶叫、いい味出してます。このギタ&アコデメロにはさすがに体が横に揺れる!!そしてやはりライライハイ!最後ブラストシンフォ爆走したりと一向にテンションが衰える気配がない。
#9は凄まじい哀愁を放つアコーディオンとギターのユニゾンが全ヴァイキンガーを殺しにかかる泣きミドルチューン。しかしやはり走る!クサッツ!ここヤバい!シンフォニック、そしてジャーマン!!そしてメインのメロへ。後半は小鳥のさえずりのような笛も絡めてライララライララララライで締め。
というわけで、ヴァイキングメタルの一つの完成形を提示している真の神盤。
とにかくジャーマン的哀愁ダダ漏れのヒロイックギターが熱いことこの上ない。
もちろん全編アコーディオン尽くしなためアコーディオンバカの皆さんも納得安心。
キラーチューンは#2、#3、#9あたりだが、どの曲にも「ここで悶絶しろよw」ってくらいわかりやすく悶絶パートが用意されているので、全くだれることなく最後まで聞き通すことが可能だ。「今から走りますよ〜」とタメてからライライ疾走スタートと、ある意味毎回同じ展開ですがこーゆーの大好きなんで全然かまいません(笑)
この手のメタルを好んで聴く人間なら悶絶に次ぐ悶絶に地べたもんどりうって踊り狂うレベル。
もう細かいことは抜きにしてみんな一緒にライライしようぜってなアルバム。
オメガおすすめ!!
・MySpace:ロシアいいよロシア(´Д`*)ハァハァ