Metamolphosis / NEBULAR MOON

ドイツのシンフォニック＆メロディック・ブラック／デス・メタルこれが２ｎｄ？バンド名（【星雲の月】の意）やジャケ、ブックレットからやたらスペーシーな香りがするけど、中身にはかけらもそんな要素無いのが謎。

ＳＴＯＲＭＬＯＲＤやＩＬＬＮＡＴＨと同系統に位置付けられると思うんだけど、どっちとも違う個性を持ったバンド。ＳＴＯＲＭＬＯＲＤよりはギターがブラックしてて、あんなにスラッシーでもなく、ＩＬＬＮＡＴＨほどキラドコ疾走路線でもない。この２バンドよりもっとゴシック寄りかも。そーゆー意味ではＧＲＡＶＥＷＯＲＭとも比較できそう。キーボのセンスが似てる気がするしね。哀しみ全開のとびきり切ないメロディの応酬にグイグイ作品世界に引き込まれてしまう。かな〜りシンフォニックなんだけど、Ｋｅｙに頼りすぎること無くここぞとばかりにギターの泣きフレーズが炸裂するのが実に好感触。１曲の間でも結構展開が激しくて、走ったりゆったり重かったりと随分ドラマチックな印象。悲壮感を漂わせながらの爆走はこの手のバンドの基本にして極意だね。時折顔を見せるヴァイキング色が哀愁具合にさらに加速をかける。ブラック然りとした寒々しいギターもひょっこり現れたりするから実にあなどれん！！また、この手の例に漏れずＶｏが芸達者。ブラック系喚きからキャーキャー絶叫、ウゴウゴ獣声に普通声まで使いこなす色男(´д｀*)

音質は、Ｋｅｙは豪華だけど、バックはちょっとモッサリ気味かも。まぁ気にはならない程度。

①２′３０″からのＷＩＮＤＩＲなんかで聞けそーなギターがとてつもなくさむくてイイ！！（゜∀゜）
②Ｆｅｍａｌｅボーカルも交えて爆走かますオーロラ・ブラックな曲。
③ピアノのフレーズと途中のギターがたまらない。でもわりと普通目？
④しょっぱなから待ってましたとガッツポーズ必至！！エモーショナルな泣きのギターと、哀愁アコーディオン系Ｋｅｙを伴った爆走は鳥肌もの！！こいつぁやばい！！もはや北欧ヴァイキング・メタルの域。
⑤横ノリ良質シンフォニック・ヴァイキング。と思ったら案外走る展開。誰かに似てる気がすんだよなぁ・・・
⑥出だしモロＥＭＰＥＲＯＲなんだけど、始まってみればゴージャスに疾走するナイスなシンフォニック・デス。キーボ映えまくり（＝´ω｀＝）ギターもええし言うことなし！！
⑦キーボによるドラマチック極まりないインスト。ありがちっちゃありがちなゲーム音楽系。北国の吹雪と春の爽やかな草原、雄大な森にたたずむ巨城（ＦＦにでてきそーなやつ）をヘリのアングルからぐるっと見下ろしているかのよーな視覚効果のある曲。
⑧だいぶブラック寄りの曲。まずまず。このアルバムの中にあってはインパクト負け。
⑨同上。１′３０″ころから急にスイッチ入ったギターが聴かせてくれる。
⑩同上。途中まぁまぁの盛り上がるを見せるもイマイチ煮えきらない。ヲ〜ヲ〜系コーラスや台詞あり。

ギターもおいしい、キーボもおいしい、走って泣いて気持ちいいとクサメタラーなら一枚でお腹一杯になれる良盤。随所でハッとさせられるナイスメロが堪能できる掘り出し物的物件。最後３曲がイマイチっちゃイマイチだけど、それまではマジでテンション上がる曲ばっかだし、まぁ、難点をあげるとすれば手に入れにくいことくらいだね(´д｀;)無名っちゃ無名だけど、この手の有名どこと十分タメ張れる実にクオリティの高い一枚。