Alda:[Passage]
USワシントンのアトモスフェリック・フォーク・ブラックメタル、有田さんの2015年3rd。5曲52分半。
Huldrekallとの西海岸ツアーで手書きナンバリング入り100本の自主制作テープが先行リリースされた。
ちなみに自分のナンバリングは2/100。えー、ツアー後なのに2番なの!?w
「ありがとう◎」のメッセージや松ぼっくりと共に発送されてきた、一期一会のフィジカル・マニア殺しな一品。
近々CDとLPがBindrune Recordingsよりリリースされる予定。
腐葉土の湿った香りやゴツゴツとした木肌の手触り、優しく包み込むような温もりと実直な逞しさなどが感じられる、素朴だが力強い生命力に満ちた、これぞ森林系カスカディアン・ブラック!
カスカディア一派きっての名盤2nd[:Tahoma:]から実に4年ぶりとなる待望の新作だが、基本的にはその2ndと同路線の、焚火を囲んで語り明かすキャンプファイヤー風アコギ入りのアトモス・フォーク・スタイル。
#1[The Clearcut]冒頭のしんみりアコギパートから爆走エモーション・パートへと突入する瞬間に「これやー!!」と思わずガッツポーズ。
Wolves in the Throne Roomと双璧を為すカスカディアン・ブラック黎明期の雄Leechから受け継ぐ骨肉感ある熱血エモーションを掻き鳴らす質実剛健メランコリック・サウンドが全編貫かれており、「ああ^〜これこれ〜✌(´◓q◔`)✌」とアヘってしまう。
若干籠り気味だが生々しい響きを持った音質がこれまたエレクトリックさを廃したアナログ感を醸し出しておりツボにハマるハマる。
激しいとこはひたすら荒々しく、しんみりするところはマターリノーマルヴォイスやFemaleヴォイスも交えながらしっとりと。
熱を帯びた激しい感情と落ち着いた憂い気な叙情とが対比されたダイナミックな楽曲は絶品と言うほかなく、実直でありながら胸に響く憂いや儚げな優しさも帯びた有機的なメロディが胸を打ってやまない。
というわけで、これ系が好きって人でAldaを知らない人もいないはず(もしいたらモグリでっせ!)だが、とにかくカスカディアン・フリークなら問答無用で必聴指定!
Aldaの過去作が好きならもちろん、前述のLeech〜関連のVelnias、Faunaの3rd、あるいは遡ってSkagosの1stあたりの、温かみと血肉の通った雄大さを表出する近代自然派ブラックが好きな人に迷わずオススメ!
【お気に入り】
#1[The Clearcut]:カスカディアに感謝。
【オフィシャルサイト】
http://aldacascadia.weebly.com/
【Facebook】
https://www.facebook.com/pages/Alda/116289091792839
【レーベルサイト】
http://bindrunerecordings.com/