Ahti:Pohjantähti
現人神Henri "Urponpoika” Sorvali aka Trollhorn氏率いるヴァイキングメタルのド重鎮Moonsorrowの前身にあたるフォークメタル、1995年デモテープ。6曲7分半。
Meat Hook Productionsよりリリース。
【Finntrollファン必聴!?聴いているこっちが恥ずかしくなるほど頭の悪い、しかし確実に民謡メタラー殺しな悶絶メロディと一部のB級C級マニアご満悦のポンコツ感が堪らないZ級酔いどれヘロヘロポルカメタル!】
スコスコ小気味良い2ビート疾走絡めながらズンタッタズンタッタ横乗り舞踏リズムで酔いどれるベコベコポコポコポンコツドラム、うっすら勇壮で哀愁ダダ漏れの民謡メロディを奏でるジリジリとチープで薄いギター、フガフガとTrollhorn節のポルカロ〜レな純朴メロディを能天気に炸裂させる極めて頭の悪いチープな悶絶アコーディオン調シンセ、Hin Onde的に朗々と歌う様がまたマヌケな、時折半笑いのヘロヘロ酔っ払いノーマルヴォーカル、ちょっとしたギャーギャー喚きデス、どう好意的に見ても悪ふざけしてるとしか思えないコーラスガヤ等が絡む。
うん。これはひどい。
Finntrollをこじらせた頭の悪さで有名な初期Trolfestを彷彿とさせる酔いどれポンコツフォークメタル。
#4[Soittajapaimen]とか#5[Soittajapaimen]とか、正直50 Ways to Kill Meとタメ晴れるレベルのIQなのでは(笑)
とにかく音質から楽曲からパフォーマンスからクオリティなんて言葉とは百万光年遠い、ネタレベルのチープさに満ち満ちている。
しかしながら、Moonsorrowの重厚長大でシリアスなドラマ性や胸を締め付けるようなシブイ哀愁なんて見る影も無い、とバッサリ切り捨てることは幸か不幸か(笑)不可能で、#1[Kalliolle Kukkulalle]や#2[Karjalan Kunnailla]を始めとして、そのギタメロには滲み出るようなシブミの聴いた哀愁を感じ取ることが出来る。
一聴してあまりのヘッポコさに笑ってしまうが、ちゃんと聴けばやはりかなりカッコ良く、即効性の高いシンセのメロディとそのギタメロには舌を巻くと言わざるを得ず、さすがはTrollhorn様といったところ。
というわけで、決して、どう転んでも万人にはオススメできないが、一部のマニアにはとんでもない殺傷力を発揮するであろうデモ音源。
これはもはやMoonsorrowの前身というよりFinntrollの原点と考えた方が良いかな?
とも最初思ったが、冷静に考えるとFinntrollのデモ音源Rivfaderはかなりダークなシンフォブラックだったし、安直にそうとも断言はできないかな。
むしろTrollhorn氏のお遊びバンドという位置づけだろうか。
MoonsorrowのギタメロとFinntrollの酔いどれドランクンなノリの両面を感じ取ることが出来るという意味では、お遊びだからこそTrollhorn氏がやりたいことをやりたいようにやっているようにも感じられる。
まぁ確約はできないが、フォークメタラーは基本的に頭の悪さに快楽を感じる方が多いと思うので、わりとTrollhorn氏ファンなら素直に楽しめるのではないかと思う。
B級臭さに興奮を覚える一部の業界にとってはもうたまらんはず。
僕ですか?
僕はもちろん第一ラウンドから白目剥いてビクンビクン痙攣して完全ノックアウトですよw
まぁそんなに流通していないであろうテープ音源だし、大半の方には買うほどの価値は無い作品である可能性が大きいので(笑)
興味のある方は一度くらいyoutubeで聴いてみればいいのではなかろうか(笑)
【お気に入り】
#4[Soittajapaimen]:この曲は反則クラスの破壊力。
【オフィシャルサイト(Moonsorrow)】
http://www.moonsorrow.com/main.html
【MySpace(Moonsorrow)】
http://www.myspace.com/moonsorrow