ブラック・ファッキン・サクリファアアアアアアアアアイスッッッッッッッ

というわけで行ってきました黒金属の祭典 presented by 零次元レコーズ、Black Sacrifice。
もうライブ的な意味でもオフ会的な意味でもすんげぇ楽しかった。
僕はもう記憶障害かってくらいに、楽しかったことも忘却の彼方に消し飛んでしまう性分なので
忘れないうちにメモがてら簡潔ライブレポ。

Fra Hedensk Tid

僕のような若輩者と違って90年代前半からブラックメタルに関わってきたベテランKawanaさんによる、
静岡からお越しの独り厭世プリミティブブラックメタル。
最前真中ベーアン寄りを確保。
CDは爆速モロ打ち込みだったし、ライブではどーするかと思ったが、
打ち込み＋ギタボとあくまで独りバンドスタイルに徹しての演奏。
ステージ上で気だるげに機器を操作しながら、無慈悲にストイックに爆速爆音ブラックメタル。
ガリガリとギター掻き鳴らしながら憎々しげに呻き叫ぶKawanaさんに痺れた。
やはりこのバンドは爆速ブラストから一転テンポダウンした、
フレンチっぽい陰鬱なリフ（Kawanaさんは影響を否定してましたが、やっぱり今聴きなおしてもフレンチっぽく聴こえるｗ）を伴ったツッタンツッタンが最高にカッコよくライブ映えする。
一バンド目のっけから全く媚びることの無い硬派なブラックメタルに、
今夜はガチでブラックメタル祭りやー、と早くもテンション上がった。

Fatal Desolation

新星の如き勢いで注目を集める仙台プリミティブブラックメタル。
最前ど真ん中をキープ。
おそらく当日最も観客の期待を良い意味で裏切ったダークホース。
見た目が普通に普通でびっくりしたが、ドラムの仁徳さんが気合入った白塗りで思わずガッツポーズ。
ヴォーカルさんもその辺普通に歩いてそうな、どちらかというと柔らかい雰囲気の眼鏡男子さんだったが
眼鏡をおもむろにモニターの間に置いて強烈なガナリ絶叫。ナイスブラックメタル。
CDでの陰鬱なメロディを聴かせるオールドスクールプリミティブを忠実に再現しつつ、
楽曲の荒々しさに負けない説得力のあるブルータルな演奏とハードコア染みた強烈なノリにガッツリヘドバンさしてもらいました。
CDもかっこよかったが、完全なるライブバンドで猛烈にカッコよかった。
仁徳さんの煽り織り交ぜたプレイにヘドバンにも勢いが増すというもの。
あと、CDで聴いてあれだけパワフルだったベースが女性だったのにもびっくりした。萌えかっけぇ。
これで全員白塗り鎖じゃらじゃら火吹きパフォーマンスとかしてたら最高だった。

Deathlike Silence

2002年結成東京ブラック。バンド名からして既に本気。
92年結成の伝説バンドとは別バンド。
最前ベーアン前。
ここにきて更にハーコー化が加速。
ライブ映えするリズムと分かり易いギターがノリノリスラッシュハードコアなプリミティブ。
体が勝手に動き出すぅ、と独り勝手にゆらゆら揺れながらヘドバンヘドバン。
数人の腕っ節の強そうな常連らしき人達がモッシュっぽいことをして、人が少ないのにダイブしたり流血したりと大暴れだったが、
大半がそれから身を引いて逆に白けていたような雰囲気がこの日の客層を如実に物語っていて印象的だった。
僕はといえばモッシュの外側で彼らを押し返したりダイブ支えたりしながら、モッシュには参加しませんでしたｗ
ちょっと後悔。
バンド側のパフォーマンスもハードコアそのもので、この日の体感演奏時間はこのバンドが最も短く、あっという間に終わってしまったというくらい終始楽しかった。

Fenrisulf

国産ブームの中心といっても良いであろう正体不明の国産プリミティブ。
Cataplexyと並んで本日の目玉バンドと感じていたのは僕だけではなかったようで、前の方の人口密度も大幅アップ。
最前ベース寄り。
ブラックメタル祭りなはずなのにここにきてやっと白塗りバンド。
メンバーも裸にローブに釘リストバンドと理想的ないでたち。かっけぇ！！こうでなくては！！
メンバー出てから演奏まで時間かかったが、いざ始まればまごう事なきブラックメタル。
しかし、ギター全く聞こえない！！ｗ
このバンドでギタメロ聴けないとか！
この日は全体的にギター薄い気がしてたけど、よりによってFenrisulf聴けないって！ｗ
どうもポジショニングが悪かったようで、終わった後他の人に聞いたら場所によってはよく聴こえたとか。
くそう。
しかしそれ以外はよく聴こえて、ヴォーカルSyuriさんの全く衰えていない白目ひん剥きキチガイヴォーカルはキレキレ、RamさんのブルータルかつRawなドラム、時にグッと耳をとらえるベースなど、ガッツリ堪能できました。
Syuriさんのナイフで腕をざく切りパフォーマンスにはびっくりしましたが(笑)
Fenrisulfのドラムのかっこよさを語らせては自分の右に出る者はいない（勝負受付けます）と自負している僕としては、
なんといってもこの日の最大の目的はFenrisulfのドラムを、もっと言えば、
あの爆裂ブラストもさることながら、ドッタンドドタンなポンコツドラムを聴きに来たと言っても過言ではないので、その意味ではもの凄く楽しめました。
ポンコツ最高！
ドタドタリズム出てきたら異常なほど暴れてしまったｗ
もっとポンコツ疾走増やしてほしかったくらいだったが、Ramさんのあの爆裂プレイには意表を突かれた人も多かったのでは、と、それくらいアグレッシブでかっこよかった。
全体としては思ったほどギリギリでボロボロな演奏するわけでもなく、淡々と演奏こなしていた印象。
演奏中、やたらベーシストと目が合うなぁと思っていたが、
あとで某気持ち悪い人に「ベースにガン飛ばされてた」と言われた時には、軽く恐怖しましたｗ

Ethereal Sin

もはや説明不要の国産ベテランシンフォ。
最前キーボ前。
恥ずかしながらCD聴いたこと無いんですが、噂に違わずめっちゃかっこいいじゃないですか！
ここまでわりとストイックで勢い重視のバンドが多かった（Fenrisulfギター聴こえなかったし）から、
いきなりのメロメロブラックにテンションダダ上がり！
しかしここにきて、あろうことか肉体の限界に直面ｗ
最高にかっこいいメロとノリ易いリズムで心はｳﾊｳﾊﾏｯｸｽｳﾋｮｰ(ﾟ∀ﾟ)なのに、始まって数分で首痛いし体動かない事を自覚(笑)
少年老い易く学成り難し。
ヘロヘロになりながヘドバンにメロイックサイン飛ばしましたが、あのゾンビ染みたノリは我ながらキモかったなｗ
またウッドベース珍しいなと思ったら、ベーシストはウッドベースよりさらに体のデカイ大男で、
白塗り、長髪、ローブ、ごつい鎖なども装備して尋常じゃない存在感を放っていたｗ
ウッドベースを地面スレスレまで倒してビコビコするのがクソかっこよかった！
ギターの思わぬトラブル（ギター破損ｗ）などもものともせず、ベテランらしい貫録を見せつけたライブでした。
女の子も多かったかな。
ちょっとこれは早急にCD買わなあかんね。

Sugodedess

Cataplexyキャンセルにより急遽トリを務めることになった女神シンフォブラック。
肉体の限界を感じていたため酒飲みながら後ろで観賞ｗ
しかししかし、これがなかなかどうして後ろで見ていた事を後悔することになるほどかっきいシンフォブラ！！
2008年浅草で聴いたときは、音造りのせいか場所取りのせいかあんまりメロディ拾えず、なんかつまらんなぁと感じたのが正直なとこだったんですが、これは熱くなる！！
相変わらずベース側に陣取っていた（バーに近い）のですが、めっちゃメロメロなブラックに心の内でガッツポーズ取りながら悶絶してました。
危なげのない演奏とパフォーマンス。
痙攣リフを奏でるギターに萌えた。
今更、まさに今更ながら自分の白塗り属性に気づいた瞬間でもあったｗ
このバンドも早急に音源買わねば。

というわけで、こんな駄文では到底伝えることのできないほどの、楽しい、楽しいブラックメタルナイトでござんした。
誘う予定だった友人が仕事でこれなかったためオンリーロンリーな一夜かとも想像してたんですが、
開場前に話しかけた人たちが偶然にもtwitterでお世話になっている人達だったり、
いつもお世話になってる零次元の中の人とちょっとだけでも話せたり、
Celestia来日のサプライズ喰らって思わず叫んでしまったり、
ShuriさんやShadouwlordさんと再会できたり、
以前から人づてにお話は伺っていたKawanaさんとちょっとだけでも（話し足りない！）話が出来たり、
それ以外にもとにかくいろんな人たちと話せて、出会い的な意味でも楽しいイベントでした。
今までライブでは頭振ってこそナンボと思っていたんですが、
一歩引いて曲を聴くのもいいなぁ、と素直に感じることが出来たのも収穫でした。
というか、みんな話し足りないよ！
会いたかった人たちとも会えてないし！
次からは曲を鑑賞しつつ、適度に暴れつつ、人とも話すようにしようと感じた、人生的な意味で有意義な一夜でもありました。
こんなすばらしいイベントを開催してれた零次元さんにも猛烈感謝。
赤字とか黒字とかは知りませんが、
一参加者としてとても楽しかったし、話す人みんな楽しげだったし、
とても良いイベントだったと思います。
なにより、あそこに集まってた人みんなが国産UGブラック好きだと思うと、胸が熱くなるじゃないですか！
Cataplexyレコ発やCelestia来日などした暁には、どんな無理をしてでも再び参戦させていただきます。
今回会えなかった人たちとの出会いも期待しつつ！
次へ希望を繋げるべく、零次元さんへのお布施をしていこうと思います。

今回これなかった人。
可能なら絶対参加すべき！！