大和TROLL的大好きランキング2010

紳士淑女貧乳ロリっ子のみなさま、もはや今更ですが、あけましておめでとうございます。
今年もやります、年間ベスト。もどき。
2009年にも増して、いや減じて、
レビューブログ名乗るのが恥ずかしいくらい新旧含め音源買ってないので、
もう開き直って新譜にこだわらず2010年購入音源から10枚選出します。
選考基準は「好き」「良く聴いた」の2点。
それでは、1位から10位まで〜、カウ〜〜〜〜ント、ダウン!!


1. Alcest[Écailles De Lune]
ブラックメタルの流れを大きく変えた天才Neige御大によるポスト・ブラックメタル、2010年2nd
まぁね。これはね。そりゃそうだよね。
だってしょうがないじゃないですか!
好きなんだから!
Alcestの儚く切ない幻想世界とAmesoeursの翳って湿った憂鬱な叙情の見事な融合。
乱発されるAlcest/Amesoeursフォロワーは果たしてこの作品を歓喜で迎えるのか、
はたまた圧倒的に敵わない創造性に絶望するのか。
まさしく他の追随を光速で突き放す一大傑作。
Neigeのせいで地球がヤバい。
2. Satanic Warmaster[Nachzehrer]
Satanic Tyrant Werewolf aka Nazgul社長による王道フィニッシュ・メロウ・プリミティブ、2010年4th
寒々しくメロウなメロディとスラッシーに心地よい荒くれた疾走感。
金太郎飴だっていいんです。変化しないことが望まれているバンドなんです。
今作は1stのような籠りまくりノイジーな劣悪プロダクションになったことで地下室感大幅アップ。
安定感◎の快作。
3. Goatmoon[Finnish Steal Storm]
BlackGoat Gravedesecratorによるフィンランド産独りNSペイガン・プリミティブ、2007年2nd
SxWx譲りのメロウプリミティブに勇壮なペイガン/ヴァイキングブレンド
最近のAbsurdにも通ずるヒロイックさと荒涼としたプリミティブサウンドがツボ過ぎた。
頭2曲の瞬間最大風力で3位にランクイン。
実は後半はその惰性で聞いているだけだったりする(笑)
4. 霞鳥幻樂団[衒学奇譚]
国産フォークロック/ポップパンク、2009年デモ
(゚Д゚)三味線バンジョーアコーディオン
(゚Д゚)三味線バンジョーアコーディオン
(゚Д゚)三味線バンジョーアコーディオン

語呂がいいだけでなく中身も痛快な酔いどれフォークサウンドに失禁じょばじょば。
おそらく2010年で最も回数聞いた音源。
昨年暮れに出たCDも早く買わなきゃ。
またライブも見に行きたいなぁ。
5. The Autumns[Fake Noise From A Box Of Toys]
アメリカ産オルタナティブ/ポストロック、2008年2nd
2010年でおそらく2番目に回数聞いたであろう音源。下手したら1番かも。
静謐で清らかなキラキラポストロックと骨太で豪快なオルタナの両性具有サウンドに、
憂い気でセクシーなファルセットヴォーカルが乗っかる壮大なオペラにメロメロ。
ギターがもっと好きになる。
#2[Boys]は曲もプロモもかっこいいので必見。
6. Black Mist[Nocturnal Ritual]
US産、地下室プリミティブの2010年EP
あまりにもドツボなポンコツメロウっぷりと、自分だけが知ってる宝物感(笑)から、
昨年末入手にもかかわらずこのランク。
実は夏あたりから買いたいと思っていたので、やっと手に入った嬉しさも加点材料。
中身関係ないじゃん。
いえいえ、これがまたSxWxファン狙い撃ちのポンコツ・メロウ・プリミティブなわけですよ。
聞いた瞬間SxWxフォロワーや!」と感じるも、フィンランド勢とは異なるポンコツ感はLLN譲り。
今後も長いことお世話になるかと思います。
7. Dekadent Aesthetix[S/T]
ルーマニア産、アヴァンギャルドブラックメタル/ディプレッシブ・ロック、2009年1st
「初期Lifelover流ポストディプレmeats Joyless、という言葉では括り切れない奇妙奇天烈変態サウンド
中毒性☠。依存症要注意指定。
気だるく物憂げなメランコリーと倒錯的なサイケデリア、多種多様のキワモノ要素が乱雑に入り乱れるグチャグチャ感が病みつきになったら一巻の終わり。
癒しっぽい切なさがこれまた絶妙。
定期接種せずにはいられない麻薬系ロック。
#2[Plethora]聴くとLifelover[M/S Salmonera]聴きたくなる。
8. Manierisme[S/T]
国産、Jekyllが全てを淡々とこなす独り呪怨ブラックメタル、2006年音源集
この記事のコンセプト的には、昨年リリースされた1stを入れるべきなんだろうけど、あえて同年に後追い入手したこっちで。
個性的な世界観の徹底ぶりや腐れお耽美イズムは1stの方がより洗練されているが、
こちらの方が典型的なフレンチ・プリミティブに近い体裁で、かつなんだか不気味な異形さがあるので、
実はこっちの方が好きだったりする。
まぁどっちも甲乙つけがたいけどね。
オドロドロしく禍々しい猟奇的阿鼻叫喚お耽美ブラックメタルの傑作。
Jekyllの別プロジェクトReminiscenceも期待age。
9. Deathspell Omega[Paracletus]
フランス産、混沌と荘厳美の暗黒魔王による黙示録ブラックメタル、2010年5th
「おいおい、9位かよ!」とお思いのあなた。ですよねー。
この作品は、そもそも他の作品と比べられない異質の、異様な凄味が備わっています。
爆裂かつ複雑に展開していながら一瞬で心奪われるほどキャッチー。
それでいて浮世離れした崇高さ。
ブラックメタルとして、音楽作品としての完成度」は圧倒的。
ただ、個人的嗜好からするとやはり伝説的神盤3rdに軍配が上がるかなぁ、と感じてしまうので、このランク。
10. The Pains Of Being Pure At Heart[S/T]
US産、懐メロ・ネオシューゲイザー/インディポップ、2009年1st
甘酸っぱ過ぎ!
なんだこの爽快青春センチメンタル疾走サウンド
ギャリギャリシャリシャリと快楽中枢を刺激するギターノイズシャワーと夢見る極上甘々メロディの合わせ技一本。
甘酸っぱく人懐っこいのに切なく胸を締め付けるポップネスに癒されまくった。
シューゲイザーにハマってよかったと思わせてくれる一枚。
11. Aorlhac[Opus I]
フランス産、アコギ入り激クサ・メランコリック&ハイテンション疾走ゴキゲン・ヒロイックブラックメタル(長い!w)、2009年2nd
中身はほとんど1stと同じだけど、追加曲も素晴らしかったのでこっちが入選。
クサイ。くせぇ。くせえっつってんだろ!
クサクサなメロディ伴って疾走爆走ドッカンドッカンキメてくるクサブラックメタラーが感涙にむせび泣きそうな極上失禁サウンド
メロディの煽情力は超一級。ノリノリの疾走感もピカイチで、ビタ一文非のつけどころが無い。
めちゃくちゃ好きです。
昨年リリースされた3rdもかなり評判いいみたいだし、早いとこ買いたいところ。


10枚ちゃうやんけ!
まぁこんな感じです。細かい順位にはあまり意味はありませんが。
ちなみに、最後までノミネートされつつ惜しくも選外となってしまった作品は
Adorable[Fake]
Fenrisulf[Muerte Mansa]
Manierisme[過去と悲哀 The Past and Sorrow]
Mortifera「Maledictiih]
Mystic Forest[Green Hell]
Nargaroth[Jahreszeiten]
あたり。
この6枚はまぁ外してもいいかなと思ったけど、ランク入りした11枚は、どれも外せないなぁと感じたので、
そのまま11枚がベストということにしました。
まぁ今年2011年だし。
DsOAlcestSxWxという流れはあまりにも鉄板というか、どこのブログ・サイトでもランクインしてるんじゃないかと思います。
2010年ハイライト的3枚ですね。
DsOを9位にしてるという傲岸不遜で恐れ知らずなブログはそうそうないかもしれませんが(笑)
反面、Burzumの新作をあまりよそのランキングでは見かけないような気がします。
わりとブラックメタル史的には重要なリリースだと思いますが、皮肉にも現代ブラックメタルのスーパースターAlcestの新作とリリース時期がかぶってしまったためか、信じられないほど話題に上らなかった。
時代というかなんというか、リアルタイム世代はどう思ってんだろうなぁとしみじみ邪推したり。
まぁ僕も買ってないんですけどね。


しかし、毎年のこととはいえ、昨年は本当に欲しいけど泣く泣く見逃した音源が山ほどあって不完全燃焼です。
限りある財力の中でブラックとシューゲ最優先にしてるんで、民族系に至っては情報収集からして過去最高においてけぼりくらってるような希ガス
メジャー後回しでマイナー買うのは自分でもどうかと思う。
Burzumはいつでも買えるから、とりあえずBlack Mist買っとこう、みたいな。
まぁしょうがない。
今年はもっと寂しい懐事情になるのは明白なので、うまいこと切り盛りしていきたいです。


とか何とか言いながら去年もいろんな素晴らしいバンド、音源に出会えた一年でした。
楽しかった。
2011年も相変わらず、ブラックメタルへのたゆまぬ愛と、民族音楽への胸躍る憧憬と、おしゃれギターロックへのちょっとした浮気心とを糧に、色々な音楽に出会っていきたい、いけたらいいなぁと思います
そんな感じで当ブログは人生と財政の危機に立たされつつも浮雲がごとくふわふわと続けていくんで、
みなさま、今年もよろしくお願いします。