Transylvania:[As The Wicked Prosper]


カナダ産、独りポストディプレッシブブラックメタル/ロック、2010年デモ
Pest Productionsよりリリースされた150枚限定3インチCD-Rバージョン。
別にテープがUnder the Dark Soilより300本限定でリリースされている。
4曲20分弱。


【キャッチコピー】
Celestia流フランス血統ジメジメお耽美ディプレ+オーロラ系ロマンティックギターソロ。
【一言】
アコースティックな音色で狂おしく爪弾かれる、哀しく儚くも美しい、しかし満点の星空のようなすっきりとした爽やかさも感じさせるロックなギターソロの絶大な破壊力。
【二言】
Coldworldにも通ずる冷徹感のあるシューゲイザー/ポストブラック的儚くも切ない涙腺刺激トレモロWolves in the Throne Roomを思わせる温かみのある音色の幻想メロなど、徹底して叙情的。
【三言】
身を切るように悲痛に激情を吐露するガナリ絶叫の深い味わい。
【蛇足】
最近とみに元気な中国黒死病プロダクションよりリリース。
ちなみにどうでもいい話だが、レーベルからHeretoir/Tharaenenkind美術家コンピ等と一緒に購入したが、発送の連絡が来た後一向に届かず、仕方なしにe-bayから別途購入したという個人的いわくつき作品。
前作同様鬱ブラインストにオーロラソロな楽曲で幕開け。
昨今乱発されるシューゲイザー/ポストブラック勢の範疇で語られるであろうバンドだが、露骨にAlcest/Amesoeursの影響が感じられるバンドたちとは一線を画すスタイル。
いかにもブラック然りとした邪悪性と攻撃性を色濃く残しつつ、そこに哀しげな憂いをたたえた幻想叙情旋律を織り込む高いセンスはKlabautamannにも通じる。
前作の延長線上にあるスタイルだが、確固としたアイデンティティ、卓越したオリジナリティに磨きがかかっており、よりテンションの高くなった素晴らしい出来栄え。
デモということで収録時間が短いが、前作と通して聴くとちょうどよく幸せになれる。
最近の、フランスに源流を持つ新世代系を好む方にオススメしたい一枚。
枚数が限られているので入手は比較的難しめだが、まだe-bayにも出品されているし、興味ある方は早めにご購入されたし。
【ゲキアツ】
#3[As The Wicked Prosper]プログレッシブ&ドラマティック。締めくくりのヒロイックメロで血液沸騰。
【傾向と対策】
CelestiaMortiferaKlabautamannJanvsPeste Noire
MySpace
http://www.myspace.com/transylvaniamusic