Guitar:[Sunkissed]

 
ドイツ産、Digital JockeyことMichael Luecknerによる一人エレクトロ・シューゲイザー、2002年名盤1st
エレクトロニカ方面からの再評価によるシューゲイザーリバイバルブームの火付け役にして、ネオ・シューゲイザーの原点とされる一枚。


【キャッチコピー】
伝説・My Bloody Valentine[Loveless]エレクトロニカ的解釈。美しく繊細な轟音・甘美なメロディによる官能的幻想世界に耽溺。
【一言】
ゆったりしたダンサブルなエレクトロビートと甘く幻想的なメロディのひたすらな反復による陶酔感・没入感が心地よいミニマルエレクトロアンビエント的作風。
【二言】
計算しつくされたクリアかつ柔らかな轟音で紡がれる甘美で幻想的なメロディはまごうことなくMBVの倒錯的サイケデリアを継承。
【三言】
倒錯的轟音の上で甘く囁く日本人ヴォーカリストAyaka Akashibaの淡い歌声は、まるで耳元を桃色吐息でくすぐられているかのような夢心地。
【蛇足】
前述の通り、昨今のエレクトロニカシューゲイザーの融合というムーブメントを語る上で外すことのできない重要プロジェクトのデビューアルバム。
マジでマイブラ(とくにSoonあたりの雰囲気)の再現度は高く、まさに音楽の麻薬とも言うべき中毒性を備えている。
しかしながら歌メロなど大きくマイブラの枠から飛び出す部分もあり、#6[How So Bright of Universe]などはマイブラよりもよりポピュラーなポップネスを感じさせる。
また優しげな光や神々しさに満ちた世界観はいかにも2000年代のエレクトロシューゲらしい
ひたすら一つのフレーズをリフレインするスタイルなのでかなり単調であり、この世界観にハマれないと相当つまらないかな(笑)
しかし裏を返せば、そこさえハマれば轟音の埋め尽くす美の光と癒しに満ちた空間にわが身を浮遊させるような恍惚感が堪能できる。
リラックス効果抜群、お気に入りの一枚。
【ゲキアツ】
#2[House Full of Time]マイブラ愛。
【傾向と対策】
My Bloody Valentine、およびそのフォロワー勢。癒し系環境音楽

【オフィシャルサイト】
http://sunkiss.de/
MySpace
http://www.myspace.com/guitarsunkissed