絶望遊戯とマーフィの法則

やっとこ修羅場を抜けました。
およそ12日から23日まで連日3時間ほどしか寝れない日々が続いていたのですが、
とりあえず論文も提出したし、あとは今週末のTOEICさえ乗り切れば当面は暇そうです。
え?就活?ほんまどーすんねん・・・・


さて表題についての小噺を一つ。
前述の通り12日から連日朝から朝まで実験に次ぐ実験の日々(朝7時に起きて朝4時まで延々実験、みたいな)だったんですが、
12日からの実験結果がどうもおかしい。
なんか、妙な結果が出るんですよね。
なんか、得たい物質に混ざりものがあるような。
まぁ再現性の問題だろ、いいから実験しろ、とBOSSにもう講師にも言われ、自分の直感を捨てて実験を続けたんですが、
やればやるほど結果がおかしくなる。
まるで卒論からの蓄積すべてを否定するような、そんな違和感。
あの時の精神的プレッシャーはハンパなかった。
BOSSや講師や技官の人に「混ざりものができてる」という推論をすべからく信じてもらえなかったものの、
こんなはずはない、と18日にようやく作成した試料の組成分析を行ったところ、
やっぱり混ざりものが出来てました。
正確に言うなら、pureなHfO2がほしかったんですが、Cuが混ざっていました。
ええ、50%ほど。
原因は、HfO2材料を使い切っていたにもかかわらず、それに気づかずスパッタを敢行していたために
材料下の受け皿の材料が混入していたというもの。
もうね、今までの一週間は何だったのかと。
講師の予想ではあと半年は持つだろうと予測していた材料を、
僕が実験頑張り過ぎて大幅に速く使い切ってしまったという。
そりゃやればやるほど事件結果が悪くなるはずだ。
結局、この一週間のデータは何の参考にもならず、それまでのデータで勝負することに。
まぁ自分の今までの実験が否定されなかった、
むしろ混ぜ物が起きた時の予想も当たったという意味では良かったんですが、
これではあまりにもやりきれない。
論文提出間際のあり得ない事故、あの時の絶望感たるや、Silencerも真っ青。
研究室の面々の同情が痛かった。
あと一週間材料が無くなるのが遅ければ、もっと充実したデータで論文が書けたのに、
と悔しいですが、人生そんなもんです。
とりあえず、無事(?)論文が出せてよかったです。


おや、無事というか、
論文締め切りが静岡遠征にダダ被りで、
なおかつ僕が実験ばっかやってたせいで論文を全く書いていなかったために、
僕はもとい、BOSSや講師の方まで静岡に遠征してなお睡眠時間が大幅削減されてしまったんですが、
それはまた別のお話。