Joyless:「Wisdom & Arrogance」


ノルウェーの古参ディプレッシブ・ブラックメタルForgotten Woodsのメンバーによる不思議系レトロ・ポップ(ダーク?)ロック、2000年2ndにボーナストラックが一曲追加されたNo Colours Recordsによる2006年再発盤。ブックレットなどアートワークがおしゃれ。


Metal Archivesではブラックメタル/ディプレッシブロックとなっているが、少なくとも今作においてはメタル的な要素はほとんど無く、少女のような女性ヴォーカルを擁するアコースティック色の強い古臭いロックとなっている。70年代サイケロック/シューゲイズ/カントリー/ロカビリー/昭和歌謡曲なんかをごった混ぜにしたようなレトロ感漂う作風。いや、そのどれもまともに聞いたことはそうないんですが、要はイメージです、イメージ(笑)
言うなればLifeloverの向こう側」Lifeloverからブラック/ゴシック的な要素を一切取っ払ってロック方向へ推し進めたらきっとこんな感じだろう(#1#7とか特に)。


上述したように色々な曲調の曲があるが、総じて温かみのあるポップでキャッチ―かつ牧歌的な曲が多い。#6#10などはタンバリンにクラップに口笛なんつーカントリーっぷり。
しかし、どことなく浮世離れしているというか、幽玄で寂しげな雰囲気がチラリと垣間見える。曲によっては背筋がゾクリとするような不気味さがある。#1#2などはさだまさしっぽい(これもイメージ)暗さのあるしっとりした曲であり、この辺がディプレッシブロックたる所以だろうか。
アルバムを通してクリーンギターが前面に出ているが、バックでブラック然りとしたハーシュなギターがかすかに掻き鳴らされていることもままあり、このへんはちょっとシューゲイズチック。#4#9などがいい例だ。


ヴォーカルは少女のような無垢な声の持ち主。妖艶で物憂げな女性/少女だったり昭和のアイドルだったり楽しげにロックしている小学校低学年のょぅι゛ょだったり、曲の色に合わせてガラリと雰囲気が変わり、非常に表現力豊か。楽曲に漂う妙なポップさその千変万化の歌声によるところが大きい。ちゅーか、ぶっちゃけ萌える。
さらに優しげ(いや、怪しげか?)なおっさん濁声や気だるい中世的男性ヴォーカルなど、多様なヴォーカルワークが非常に面白い。


というわけで、心が洗われるような優しい純朴ロックサウンド。シューゲイズ的な切ない癒しに似た感覚が得られる。
Forgotten Woodsが好きだからといって手を出すときっと肩透かしをくらうだろう。
LifeloverAmesoeursAlcestなどのポストロック傾向のあるブラックが好きなら思い切って聴いてみるといいかも。#4#8などはAlcestファンにはかなりしっくりくるだろう。#7もかなり癒される。
鬱ブラックばっか聴いて疲弊しきったときなどの息抜きとしてこんなん聞くのもたまにはありかと思います。俺?ばっちりハマりましたよ(笑)


・MySpace


余談ですが、俺ラーメン大好きなんすよ、ラーメン。んで、近場では一番好きなラーメン屋の一つに「夜鳴き軒」っつーラーメン屋があります。ここは美味いだけじゃなく店構えとか内装とかにもすごく凝ってて、70年代風のレトロな雰囲気が徹底されてて実に洒落た店なんだけど、そこでいっつもBGMに流れてる昭和アイドル歌謡曲?#3と瓜二つなんすよ(笑)もうまじデジャブか!!っつーくらい。もし近所の人いたらぜひ立ち寄ってみてください。あと、月並みですが「おがわ屋」「六角堂」も好きです。相模原近辺でおいしいラーメン屋知ってる人、ぜひ教えてください(レビュー関係ナスw)