Satyr / THIASOS DIONYSOS


ドイツの超大型新人、シンフォニック【羊にムチ打って鳴かせてみたら案外良かった】ヴァイキングメタルバンド THIASOS DIONYSOS の2005年1st。


BLACK MESSIAH 買いに新宿湯似音行ったら大推薦されてたんで買ってみた一枚。
チープな竜騎士ジャケットからもわかる通りかなりマニアックな部類に入りそーなバンドだけど、調べてみたらモノホンマニアの方々の間ではわりと話題になったバンドらしい。みんなこんなバンドどーやって手にいれてんだ?!ww


さて、音の方はとゆーと、メロスピ系疾走フォーキッシュ・ヴァイキングでまさに EQUILIBRIUM 路線。色んな先人達の影響を素直に受けつつ、うまい具合に自らの血肉に変えることに成功してる、と言えば聞こえはいいかな?ww


出だしの笛、キーボードとシャウトを聞いてこのアルバムのクオリティの高さを確信。笛の音色、曲展開、キーボードの使い方何から何までが EQUILIBRIUM な曲ww ボーカルはメロデス系喚きと低音グロウルの二軸で、テンション低めだけど安定した力量。
そして FINNTROLL キタ――――(゜∀゜)――――!!このポルカパートはクル!!キーボードの安っぽさがマニアには堪りません(´Д`*)ハァハァ
キーボードのメロディが爽やかクサくてグー!!疾走具合も絶妙なノリ。
一曲目から早くも悶絶の嵐。
またもファーファーKeyの上にのっかる朝焼けチックな笛による幕開け。そこからなんの脈絡もなく、お茶目な FINNTROLL のような跳ねるリズムのポルカメタル炸裂で今までのしっとりムードが台無しww この繋がりの無さは異常ww 何気にギターが相当勇ましくてヴァイキングヴァイキングしてるのが素敵。
うは、また FIINNTROLL (1st)だww
しかも FINNTROLL によくあるビョンビョンした楽器まで完コピする始末www
4′15″過ぎた辺りから最後まで完全にピロピロキラキラし過ぎのメロスピに。ここだけ聞いたらまんまメロスピだなw
この曲好きだわ〜
ENSIFERUM っぽいアコギと笛、鈴、ノーマルボイスによるゆったり牧歌チューン。バックでは常にいい声したおっさんコーラスが「ハゥ〜ハゥ〜」。一歩間違えばウケ狙いになってしまいそーな危うい感じがスキモノにはたまらんなぁ(〃^ω^〃)そしてデス声入ってメタルパートへ移行。スローテンポでしっぽり濡れ濡れ。漢の哀愁というよりは幼き日の母の温もりと故郷の夕暮れ、みたいな感じ。こんなキモイ感想を述べてしまうほど優しい気持ちになれる曲。
大仰なオーケストレーションでスタート。骨太なテンション抑え目バトルメタル。ズバリ、AMON AMARTH ww ボーカルスタイルまで似せてるあたり確信犯なんだろーな、きっとw 3′20″あたりなんてまんまパクリ 愛が現れてるねww 終わりはなかなかの骨太っぷり。
タイトルトラック。ピアノとヴァイオリンの情熱大陸的共演から一転、疾走パートへ。キラキラしたKeyやファーファーしたアトモスフェリックなKey、さらにピアノが入ってウマー(゜Д゜)耽美派ゴシック・ブラック疾走系といったところかな? ORKRIST にありそーな曲だ。
2′20″あたりからのフォーク具合はなかなか。
3分過ぎでまた完成度の高い FINNTROLL が。今度はかなりのまんまっぷりw これはもはや突っ込んではいけないんじゃなかろーか?w
最後に笛とギターのユニゾンあり。
ピポポポピポポポ必死の笛がww とにかく笛万歳の一言に尽きる。
2′20″からは殺人級の疾走シンフォニック・フォークメタル!!ロシアン民謡みたいなメロディがそそるそそる。「ヘィ」とか入るし。刑事訴訟(有罪確実)もんの殺傷力!!そこに痺れる、憧れるぅ!!
3′40″あたりからドイツの DORN のような感じに。
最後の最後にまたヘィヘィ言いまくりのフォーク・パートかましてシンフォニックに終了。
こいつぁヤバイぜ!!
小川のせせらぎ、小鳥のチュピチュピ、5分間アコギ弾き倒しの民謡インスト。延々止まらないチュピリサウンド。後半に笛も追加で大自然万歳。
「んんメ゛ェ゛ェ゛」という羊の鳴き声でスタート。
( ゜Д ゜)・・・・・・・・ヒ、ヒツジ――――(゜Д゜;)―――――!!?
あまりの衝撃に目が点になる暇もなく始まる民謡ワンダーランド。くっはぁ――――――――――!!
FINNTROLL のパクリなんてレベルじゃねーぞ!!これはヤバス!!普通に吹き出す悶絶展開!!ボーカルもっとテンションあげるべきだろwww
サビは EQUILIBRIUMMet みたいなかんじ。ズンタッズンタッな舞踏リズムが強烈に炸裂!!
ロシアン民謡みたいなメロディが実に素敵だ!!
クライマックスに向けて盛り上がるとこでは「ヘィ」の代わりに羊を使ってもう何がなんだかwwアヴァンギャルドにも程があるwww
最後のサビが速くなるとことかもう殺す気ですかと。
そして当然羊の鳴き声で締め。
しかも「んめ゛ぇ゛っっ!!」と羊のテンションも上がり気味w てかこの声人間が出してね?完全に「め」って発音が聞こえたぞww 人間が出してるってほうがバカっぽくていいなぁwww
THIASOS DIONYSOS  始  ま  っ  た  な
ほとばしる2′45″。ゴイス( ゜Д ゜)
・・・・・・ SKYFIRE 、でしょ?ww
笛入りシンフォニック・デスメタル。キラキラキーボードと笛の巧みな絡みが只ならぬ上品さを演出。
3′10″からなんか TURISAS みたいなセリフ入って鬼シンフォニック展開
そしてまってました!!4′10″からまたまた悶絶ポルカメトゥ!!!跳ねる跳ねる♪これはヤバいだろ、常識的に考えて。アコーディオン最強すぎる。なぜか知らんがこのバンドの「ヘィ」はテンション低いんだよねwハマるとクセになりそうw
メロディセンス良すぎだろしかし。
重厚なインスト。透明感、キラキラ、笛。バックで焚き火なんかもあって、なかなかドラマチック。映画のBGMだな


こりゃまたどえらくクオリティの高い新人さんだな。
FINNTROLL を過剰にリスペクトする EQUILIBRIUM といった印象のバンド。その他にも数々の偉大なバンドの美味しいところを巧く抽出してごった煮したって感じなんだけど、それらが合わさると不思議と THIASOS DIONYSOS 色になってるから不思議。フォロワーの一言では片付けられない完成度。「パクリバンドなんかにゃ興味ねぇよ」って人はいっぺん②⑧を聞いて出直してこい。
笛の出現頻度が結構高い。さらにキーボードの多様な音色がシンフォニック度上げ上げでかなり萌え♪
それから、②とか特にそーなんだけど、何気にギターがどえりゃあ男前。やっぱりヴァイキングメタルはヒロイックな高血圧ギターがありやせんと、ねぇ兄貴!!
惜しむらくは、メタルとしての音が軽くてチープってことかな。ドラムもギターもペラペラまではいかないものの、ヴァイキングらしいダイナミズムというか、パワフルさに欠けてると思う。その分キーボードはかなりクサ分厚くてシンフォニックさは天下一品。
まぁなんだかんだ理屈こねたって、⑧の前では無力なんすけどねwww あれの前では他の曲がみんな色褪せちまうww
EQUILIBRIUM とか好きな人はまず気に入るだろうし、総ての民謡系クサメタルファンに激しくオヌヌヌ!!捨て曲無し!! EQUILIBRIUM のほうがかっちりまとまってて整合感あるけど、フォークメタルらしいバカっぽさとか爆発力はこっちのが勝ってると個人的には思う。だって、ねぇ、羊とかないっしょwwww