Nechrist / NOKTURNAL MORTUM


ウクライナ産【神】シンフォブラック3rd!!これぞお祭りブラックメタル!!オープニングの『オナラの音を出す笛(笑)』に始まるいろんな民族楽器を使って、日本の縁日を想起させるような明るく楽しげでちょい呪術チックな民謡メロディに『イィィーーーヤッホォゥ!!』『ほっほっほっほっ』『へいやぁっ!!』などなど頭のネジがぶっとんでしまった掛け声が確実に脳ミソをダメにする!!(笑)とはいってもそーした民謡パートはここぞってとこで挟み込まれる形で、基本は理想的すぎるほどレベルの高いシンフォブラック。ガチャガチャしたドラムはあまり自己主張することなく淡々と、しかし場をわきまえてハイテンションに突っ走ったりして縁の下の力持ちっぷりを発揮、そのうえにのっかってざらざらした触感のギターが終始ノイジーにかきならす中、メロディの主軸を担うこのバンド最大の武器であるツインKeyが荘厳かつ神秘的な旋律をうっすらと奏でる・・・・・・このKeyが実にいい仕事してまして、初期EMPERORのそれに雰囲気が近いとよくいわれてますが、まさにそんな感じ。今作ではそのEMPERORっぽさは幾分なくなっていますが、ブラックメタルのテーマの一つである神秘世界を実によく体現していて、それによって創りだされるこのピンと張った緊張感とシリアスな空気はブラックメタルならではの醍醐味ですね!!そこに場違いなほど明るい悶絶お祭りパートが絡むもんだからもうスキモノにはたまらない!!ボーカルはうがいでもしているかのような、なんか聴いててムズムズしてくるような気持ち悪い系のガナリヴォイスが基本で、時折『ひぃぃぁぁああああ!!』となかば焼けっぱち気味に絶叫したりするかのが魅力(*´д`)
どの曲もかっこいいんですが、特に印象に残ったのは③と⑦。③Black Ravenはオナラ笛+女呪術師による語りという呪術的なイントロから始まり、お祭りパートをはさんだ後メタルパートへ入った、かと思った瞬間どえらくスペーシーなキーボ・『ひぃぃぁぁああああ!!』の絶叫とともに畳み掛けるように走り出すぅ!!こ、ここは鳥肌もんですぜ旦那!!ヽ(゜∀ ゜)ノ 単純にキーボのメロならこの曲が一番好きかも。⑦In The Fire Of The Wooden Churchesはテンション高く突っ走るやけっぱち疾走ブラック。そして笛々してきたなー、と思ったらやけくそヴォーカルキタ――――(゜∀ ゜)――――!!ウクライナ雄大な自然、があるかどうかは知りませんがどこか懐かしいおちついたパートをはさみ、先程登場した女呪術師とデスVoのユニゾンかましたあと、間違いなくその線の人々を悶死させるであろう笛×3大乱舞パートへ突入!!うぁぁ、死ぬぅ、死にきるぅぅぅヽ(*T∀T*)ノ〜♪このメロディで疾走したらやばいだろ!?ここものごっつい気持ちいいっすよ!!自分の中で間違いなく死ねる曲に殿堂入り!!このアルバムのハイライトですね。一度聴くともう脳内シナプスにこびりついて忘れられなくなる曲です。
今作は以前に比べて露骨なほど民謡が導入されているので好みがわかれそーなとこだけど、単純にブラックとしてレベル高いです。EMPERORとならんでディープなブラックマニアも納得のシンフォブラであると思います。だいたいフォークメタルブームの昨今、本格派ブラックに民謡×シンフォなんて美味しすぎるバンドじゃあないですか!!未チェックのあなたはいますぐチェケラ!!