Dämmerfarben:[Im Abendrot]


優美なアート感溢れるバンドロゴがカッコ良いドイツ産アトモスフェリック・フォーク・ブラックメタル、2011年1st。9曲55分半。
Northern Silence Productionsより1000枚限定デジパックでリリース。
ちなみに本作では未参加だがこの2月より我らがぱのぷちんこPanopticonAustin Lunnがドラマーとして加入していたりする。


つよく!やさしく!美しく!心に沁み入る哀愁と透明感あふれる美麗な叙情に彩られた美しすぎる叙情派フォーク・ブラックメタル!!
クリーンギター、ヴァイオリン、ピアノ、シンセ等も駆使してシャレオツかつムーディに叙情を紡ぐ哀愁ジャジャ漏れのフォーキッシュしっとりパートから、慟哭メロディック・ブラックもかくやというほどトレモロが泣きに泣きまくり、ペイガンな悲壮感漂う力強さも感じさせる咽び泣き疾走パートまでドラマティックに展開していく琴線刺激と涙腺破壊の究極美!
とにもかくにも全編に亘ってメロンメロンに繰り広げられる哀愁叙情メロディが素晴らしいことこの上ない!
#2[Nebel und Regen]あ、これやべぇ。#3[Graues Land]まじやべえ!#4[Oktobersturm]全然メロディ衰えない!#5[Einsamkeit]やっと落ち着いたけど、こりゃ涙で心が洗われるようだ・・・#6[Regen in der Dämmerung]もはや感謝しかない(満面の笑み)#7[Im Abendrot]もう涙枯れるから堪忍して!?#8[Nachtgedanken]ア・・・アア・・・#9[Hinaus in die Nacht](真っ白に成仏)という感じで神曲に次ぐ神曲の嵐にさすがのキュアトロルさんも昇天待ったなし。
柔らかく軽やかなクリーントーンの響きこそ昨今のポストブラック風の色香を感じさせるが、アトモスフェリック・フォークといっても流行りのカスカディア系とは趣の異なる作風で、むしろUlver1stIn The Woods...1stからDrudkh初期Agallochへと続く旧き良きフォーク・ブラックをよりゴシカルかつモダンな感性で仕上げたような印象。
薄っぺらで軽めな音質も最近の轟音ブームとは一線を画しており、シケシケの哀愁が強調されており実に良い塩梅だ。


というわけで、もはや死語となりつつある(なってない?)「失禁ジョビジョバ必至な一枚。
甘々と言っていいほどメロディック大吟醸ながら、ブラックメタルの攻撃性もきっちりと差し挟むことでメリハリを巧く利かせた作品であり、今まで聴いた哀メロ・ブラックの中でも屈指の名作の一つと言えると思う。
哀愁メロディックブラックメタルが好きな人にはめちゃんこオススメだ!
僕も「なんで今の今まで聴いてなかったんや!?」と地面に拳打ち付ける勢い。
入手以降バカみたいにヘビロテしているが全く飽きる気配がない。
似たバンドとしてEmpyriumDornenreichがよく挙げられているが、それらは著名ながらまだ聴いたことないので、チェックせねばいかんなぁと感じた次第。
未聴の方は是非!


【お気に入り】
#6[Regen in der Dämmerung]:正直、こんなん全曲素晴らし過ぎてベストチューンなんか選べねえよ!
【オフィシャルサイト】
http://www.daemmerfarben-band.net/
Facebook
https://www.facebook.com/Daemmerfarben
【Bandcamp】
http://northern-silence.de/


追記: ゼロ次元さんに在庫あるようです。→http://www.zdros.com/product/4971