Sesso Violento:[Sesso Violento]


ブラジル産、パンキッシュ・ロウ・ブラックメタル、2012年7''EP。6曲12分強。
イギリスのMordgrimmより300枚限定でリリースされた。
Metallumではナンバリング入りとなっているが見た限りナンバリングはされてないかな?


アナログ感たっぷりのノイズまみれロウファイギターで、Vlad Tepesを思わせる不穏かつメロウで地下室臭いリフ、Carpathian Forestの荒くれスラッシーなオールドスクール・リフ、寒々しいコールドブラックなトレモロ等を掻き鳴らしながら、ツタツタパンキッシュかつザクザクドカドカとダーティに疾走しまくっている。
とにもかくにも汚らしくかつノリノリの疾走感が最高に爽快。
フレンチカルトに通ずる陰湿でジメっとした雰囲気とモロにパンクな明るく爽やかなキャッチーネスが織り交ぜられた楽曲群は、ノリノリ疾走ベースながら緩急絶妙に効いており、「一体これでノらずに何にノる!」と言いたいくらいにめちゃんこライブ映えしそうな疾走感あふれる「ヘドバン・オア・ダイ」サウンド
また凄絶極まりない白目ひん剥き系絶叫ヴォーカルが遠くの方でギエエエエギョエエエエと怪鳥染みた叫び声を張り上げているのがなかなかに迫力があり、地下室ブラックの狂気も十二分に感じられる。


というわけで、汚いサウンドとノリノリの疾走感とガッツポーズ必死のメロウさに滅多打ちされてしまった悶絶必至の一枚。
イギリス語でViolent Sexって意味のバンド名や、ペニスだプッシーだディルドーだと低能お下劣全開な曲名からは、南米バンドと言うこともありザーメン系ウォーブラックを想像してしまうが、どっこいフレンチUGプリミティブに通ずるノリノリパンキッシュブラックであり実に痛快。
この手のスタイルにはあまり詳しくないけどもCirrhusとかFurdidurkeとかが好きなら気に入るのではなかろうか。
あれらをもっとダーティにオブスキュアにしたような感じであり、前述のようにCarpathian ForestとかNattefrostとか好きな人もきっと楽しめるはず。
マニア向けだとは思うが頭真っ白にして突っ走れるこのサウンドはかな〜り気持ち良く、酒が捗ること捗ること!
2011年EPもゲットしたいところだ。


【お気に入り】
#2[Static Libido]:ライブ行ったらきっと楽しいんだろうな〜。
【レーベルサイト】
http://mordgrimm.bigcartel.com/