Ashdautas Vrasubatlat:「Ashdautas Vrasubatlat」


某ブログ「日本のSortsindと紹介されていたガイキチ・プリミティブ・ブラックメタラーの2008年66枚限定3曲入り1stデモ。手書きナンバリング入り。運良く(?)1桁をゲト。
バンド名はオーク語で「いつかお前を殺してやる」というなんとも物騒な意味らしいけど、最初それを知ったとき不覚にもメカ姫子(涙目)で脳内変換されてしまったためイメージがブチ壊されてしまった(爆)
2chで物議を醸していたのが記憶に新しい話題のバンドです。


さて気になる音の方はというと、マシンドラムが単調にビートを刻むミニマルな楽曲に、重みのないチリチリギターによる壊れ気味トレモロと凄まじい発狂ヴォーカルが乗っかるイカレ・プリミティブ・ブラックメタル。わかりやすく言えば、「SortsindSilencer


まぁなんといってもヴォーカルのヤバさに尽きるでしょう。黒板を爪でひっかいたような線の細い超絶絶叫で、怒り狂う猿が如くキーキー言っているMortiferaで聞けたNeigeの超音波絶叫のみで歌っている感じ。
タチが悪いことに嗚咽を漏らしながら発狂しているもんだからハンパない悲痛さで、初聴時のインパクトはSilencerに勝るとも劣らない。この声は聞いた瞬間CDを止めたくなる。精神病レベルはピカイチ。また歌いながら床を叩いているようなドンッ、ドンッという音もたまーに入っており(フロアタムの音かも知んないけど)、ちょっと心配になるくらい病んでいる(笑)


チリチリの音質から楽曲までパクリと言われても仕方がないくらいSortsindに似ているけど、曲自体の壊れ具合イカれ具合はSortsindほどでもなく、わりとメロウで聴きやすいリフをしている。
しかしSilencerライクなアコースティック/ダークアンビエント・パート(#3は不気味なアンビエント曲)の暗さ寂しさ怖さは結構キており、#1での静かなパートから唐突に轟音ノイズが入るあたりはリアルに恐怖を覚える。


やはりヴォーカルの凄まじさが論点になるバンドではあるが、Transilvanian Hungerのメロウさが増したSortsindのようなスタイルであり、なかなかかっこいい曲をやっていると思う。
発狂マニアは押さえといて損はないはず。
中の人についてはよく知らないんだけど、声を聞く限り女の子なんじゃないかなと思う。だもんで、この子の親になったつもりで聴くとどーしようもなく鬱になれる(笑/#2の4分過ぎで「おかーさ−ん」と聴きとれるw)まぁなんにしろ友達にはなりたくありませんな(笑)
ネット上では賛否両論(オリジナリティやら中の人やら)あるみたいだけど、俺は気に入りました。イカれポンチなブラックメタルが好きな方は是非。


・MySpace2ndデモは6枚限定という噂があるが真偽やいかに。