URGIHAL ：「Through Thick Fog Till Death」 - へたれメタラーのんべんだらり(’A`)

10年以上の活動歴を誇る【True Norwegian Black Metal!!!!】バンド、 Urgihal の4thアルバム。
ジャケットの、下着美女の首をかっ切る怪人サボテン男(笑)を筆頭に、微笑ましい程に気合いの入ったツインギター含む素敵四人組。

音の方はとゆーと、「もし初期 Carpathian Forest 〜 Nattefrost がスウェディッシュぽいファスト／メロディック・ブラックメタルをやったら」みたいな、アンホーリーでダーティなノリノリ系ブラックメタル。見た目に全く引けを取らない気合いの入り様で、これがまたかっこいいのなんのって(´Д｀*)ハァハァ

特筆するはアルバム全編通したテンションの高さとゆーか、その勢い。ノルウェーとスウェーデンを足して２で割ったよーな怒涛のギターとアグレッシブに叩きまくるドラミングとが相まって只ならぬ前のめりっぷり。体感速度はかなりのもので、グラインドコア並の炸裂感が凄い！！
また、ここぞ！！とゆーとこで前述2バンドのようなスラッシーなリフがあらわれ、これが実に爽快であって、あっとゆーまに作品世界に引き込まれてしまう。

ファスト一辺倒かとゆーとそーでもなくて、色々と展開を設けていてメリハリがあり、落とすとこは落としているし、ブラックらしい雰囲気作りにも余念がない。そーゆー点は流石ノルウェーのトゥルーブラックメタルといったところか。

ギターは結構メロディアスで、1st〜最近までの Mayhem に通じるようなセンスも見受けられる。 Marduk にも近いかな？ありきたりなメロブラには全く負けないくらいハッキリしたメロディをもっているんで、ただ速いだけのブラックはちょっと・・・とゆー人(俺ｗ)も十分楽しめる作風。

ボーカルはやはり Nattefrost (＠ Carpathian Frost )に似た汚らしいガナリ声。ドスの効いた Satyr (＠ Satyricon ) とゆーか、絶叫抑えめの Legion （ ex - Marduk ）とゆーか。なかなか Evil 。
音質は楽器の分離も良く厚みもあってかなり良好、演奏のアグレッションを全く損なっていない。

①「666」ちゅー定番タイトルのイントロ。Ｂ級ホラー映画のＢＧＭのよーな曲。
②①から間発入れずに始まるブルータルチューン。短い曲だけど分かりやすくこのバンドの音を知ることが出来る佳曲。
③手放しにかっこいいファストブラック。途中のギターソロが弱冠旧き良きノルウェーを感じさせる。既にこの時点で大半のブラックメタラーはこのバンドの虜になる可能性大。
④８分強と長いランニングタイムながら全く冗長さを感じさせない曲。特に1:45から3分台までの失禁するほどキャッチ―な疾走パートはこのアルバムのハイライトの一つ。
⑤スラッシーでノリノリなオールドスクール・チューン。堪らんヽ(*´∀｀)ノ〜♪
⑥↑と同様な曲。ヘイルッセィタンッ！！！Ψ(｀皿´)Ψ
⑦これも激しくかっこいい曲。ブラックメタルにしては軽快過ぎるんじゃないかとゆー疾走感がミソだね(Ъ^ω')
⑧イントロのノルウェーっぽい不穏な空気が期待感を煽ります。そしてギターだけが泣きのメロディを奏でた後猛烈に走り出す！！ウホっ！！やっぱりか！！これはかっこいい！！何度もゆーけどこの展開は激しくツボです！！ヽ(*Ｔ∀Ｔ)ノ〜♪中盤なんかは The Crown と比較できそーなほど Death'n'Roll ！！
徹頭徹尾ノルウェジアン・ブラックしつつスラッシュメタルも折り混ぜ豪快に走り倒す Urgehal 節炸裂な名曲。
⑨メロに寄った Marduk といった感じの寒々しい曲。
⑩悪魔度二割増しの不穏な曲。
⑪一瞬 Marduk の曲かと思った(°Д゜;)全く同じ曲聴いたことあるよ！！ｗｗｗ
中盤からはまたテンション高めのゴキゲンブラックメタル。そして最後に惜し気もなくパクリ疑惑(笑)のフレーズをしつこい程決めて締め。
聴き終ってから確認したところ、俺がパクリなんじゃないかと思った曲は Marduk の5th Nightwing の② Bloodtide 。確かに微妙に違うけど、この類似は偶然にしてはちと？
まぁかっこよかったし、ここは一つ生温かい目で見なかったことにするとゆー方向でｗ

以上、駆け抜ける様に聴き倒した分間、頭ん中真っ白にして楽しむことができました。特に、ツブ揃いの楽曲群の中にあってなお強いインパクトのあった④⑧は一聴の価値あり。
低い知名度に反してかなり高いレベルのブラックメタルだと思う。この、メロディアスでありつつ圧倒的なパワーでゴリ押しする曲調には理屈抜きで聴く者を惹き付ける魅力があると感じた次第。
ストレートで荒々しいブラックが好きな人にとっては堪らないんじゃなかろうか？最後の最後で見過ごせないパクリ疑惑も上がりましたが(笑)初心者から玄人まで激しく推薦したい一枚。他のアルバムもいち早く入手せねば！！